「赤ちゃんを楽しませたい」
「絵本が好きな子に育ってほしい」
「言葉をたくさん覚えてほしい」
など、様々な理由で赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしているママはたくさんいるでしょう。
「まだ言葉が分からないし…」
「落ち着いて聞いてくれないから…」
と、まだ読み聞かせを始めていないママもいるかもしれません。
・絵本の読み聞かせをするメリット
・赤ちゃんが絵本を楽しめる時期
・発達に合わせたおススメ絵本
をママセラピストが解説していきます。
絵本の読み聞かせをするメリット
親子のコミュニケーションが取れる
抱っこしながら読む、隣に座って読む、添い寝しながら読むなど、親子のスキンシップが増えることで信頼関係が構築されます。
また絵本を通した会話が増えることによりコミュニケーションが取れるようになります。
言語、知能の発達を助ける
絵本を読み、たくさんの言葉を投げかけてあげることで、言語、知能の発達を促します。
感情を豊かにする
絵本の登場人物の感情(喜怒哀楽)を感じ取ることにより、赤ちゃん自身の感情を育ててくれます。
絵本を通して疑似体験することで、「楽しい」「悲しい」「怖い」などの感情を学んでいきます。
想像力、創造力を育てる
絵本の登場人物の立場になって考えたり、創造する力が育ちます。
「○○みたいだね」「○○ちゃんならどうするかな?」と声をかけてあげることで、考える機会をたくさん作ってあげることができます。
集中力を鍛える
最初は赤ちゃんがどんどんページをめくってしまったり、途中で違う遊びを始めてしまうかもしれません。
少しずつ絵本に興味を示し、最後までお話しを聞けるようになってきます。言葉が理解できるようになると、
少し長い物語でも集中して聞けるようになり、集中力が鍛えられていきます。
赤ちゃんが絵本を楽しめる時期
では赤ちゃんに読み聞かせを始めるタイミングはいつが良いのでしょう。

読み聞かせを始めるのに、決まった時期はありません。
赤ちゃんとママのタイミングで始めましょう!
絵本を楽しめるのは生後6か月頃から
結論は「生後6か月頃から絵本を楽しめる能力が身につく」ということです。
生後6か月を過ぎると、赤ちゃんは物体に焦点を合わせることができるようになります。
それまでは輪郭がぼんやりしか見えていなかった状態ですが、徐々にハッキリ見えるようになってきます。
また、ママのお膝に抱っこされていればしっかり座ることもできるため、読み聞かせもしやすくなります。
この時期の赤ちゃんは手を上手に動かせるようになってくるため、興味があるものに手を伸ばし掴むこともできます。
このように生後6か月頃から、絵本を楽しむために必要な様々な能力が備わってきます。
では、それ以前に読み聞かせを始めても意味がないのでしょうか?

もちろん、そんなことはありませんよ。
赤ちゃんの発達とそれぞれの時期に合わせた絵本を紹介していきますね。
胎生期
まず赤ちゃんはママのお腹の中にいる頃から聴覚が発達しています。
胎生23週頃には聞こえ始めていると言われています。
この頃から胎教として、お腹の赤ちゃんに話しかけたり、読み聞かせを始めるママもいます。
ママは赤ちゃんに話しかけることで、ママになる心の準備をすることができます。
赤ちゃんもお腹の中で大好きなママの声をたくさん聞いて、生まれてくるのを楽しみにしているかもしれません。

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お腹の中の赤ちゃんに「あなたが生まれてくるのを待っているよ」「あなたが生まれてくるのは素晴らしい世界だよ」と伝えてあげられる絵本です。
新生児期~生後5か月頃まで
生まれてすぐの赤ちゃんは視力が十分ではありません。
生後間もない新生児の視力は0.02~0.03程度で焦点を合わせることが不十分なのです。
しかし生後1~3か月頃に色覚は急激に発達し、成人と同レベルにまで達するため、ハッキリとした色は見分けられます。
また動く物体を注視できる運動視は、生後1~2か月ごろに出現します。
生後3か月頃には聴覚もさらに発達し、他者の声が識別できるようになり、どこから音が聞こえるかの方向も定まってきます。
言語の発達として、赤ちゃんの「ばー」「まー」や「ままま…」などリズムある発声が生まれます。
これを「喃語(なんご)」と言います。
喃語が生まれる時期には聞きなれた声を認知できるようになり、コミュニケーション能力も発達していきます。
・色のコントラストがハッキリした絵本
まだ視力の弱い赤ちゃんは原色を使いコントラストのハッキリした絵本が見やすいです。
・オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)を使った絵本
ブーブー、コロコロ、ワンワンなど擬音や擬声を繰り返し多用した音は、赤ちゃんに聞き取りやすく馴染みやすいのでおススメです。
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これらの本は原色を使い見やすくなっていますし、オノマトペをふんだんに使った絵本になっています。
生後6か月~1歳頃
生後6か月頃の赤ちゃんは焦点が合うようになり、上肢の動きも活発になります。
8~9か月頃にはページをめくったり指さしをしてママパパに話しかけたりできるようにもなります。
絵本を読んで笑ってくれるなど、赤ちゃんの反応がたくさん返ってくるようになるのもこの時期です。
ママパパも絵本を読んであげるのが楽しくなりますね。
・物や動物の名前が出てくる絵本
「これは○○だよ」など、イラストや写真を見て名前を教えてあげるのもよいでしょう。
・表情の変化や動きのある絵本
「いないいないばぁ」など、表情や体の動きをつけながら楽しめる絵本は、赤ちゃんの反応が返ってきやすいです。
・ママパパとスキンシップを取りながら読む絵本
手をつないだりほっぺを触ったりと、親子のスキンシップを取りながら読むのも楽しいですね。
・厚紙で破れにくい絵本
まだ力加減が上手くいかない赤ちゃんは、ページをめくるのが楽しくて絵本を破ってしまうことがあります。
厚紙で丈夫な絵本を選んであげると、ママパパも安心して見守れますね。
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我が家の子どもたちは『ぽんちんぱん』と『くっついた』がお気に入りでした。ぜひお子さんと一緒に読んでみてくださいね。
まとめ
1歳頃に初めて意味のある言葉を発することを「初語」と言い、生後から1歳頃の初語の時期を「言語前期」と呼びます。
この時期はママパパなど周りからの働きかけが言語の発達にとって非常に重要になります。
絵本を読んだり、話しかけたりして、赤ちゃんにたくさん言葉を聞かせてあげましょう。
まだ会話ができない赤ちゃんとのコミュニケーションの手段として、絵本の読み聞かせはとても有効です。
絵本を通してたくさんの知識を吸収し、疑似体験をしていくことで、言語や知識の発達を助け、感情表現や想像力が豊かな子に育ってくれることでしょう。

ぜひ、赤ちゃんと一緒に読み聞かせを楽しんでくださいね。
