離乳食が進んで２回食、３回食とステップアップしていくと、栄養バランスが気になってくるママはいませんか？
私は気になって仕方がありませんでした。
「おかゆはたくさん食べるのに、野菜やお魚が進まない」
「離乳食では鉄分やカルシウムが不足しがちらしい…」
など、赤ちゃんに必要な栄養素が離乳食で賄えているか心配になるママはたくさんいるでしょう。
離乳食と併せてフォローアップミルクを使うことで、足りない栄養素を補おうと考えるかもしれません。
この記事では
- フォローアップミルクは使ったほうがいいのか？
- フォローアップミルクってなに？
- フォローアップミルクを使うメリット
- フォローアップミルクを使うデメリット
- フォローアップミルクの効果的な使い方
について、ママセラピストが解説していきます。
フォローアップミルクは一般的に生後９か月以降の赤ちゃんが対象となっています。
結論から言うと「わざわざ使う必要はない」となります。
母乳や粉ミルクなど、今まで通りの方法で授乳を継続していけば問題ありません。
生後９か月を過ぎた赤ちゃんで、離乳食の進みが順調という場合はフォローアップミルクは必要ありません。
また、離乳食はまだ少量ずつしか食べられないけれど、母乳や育児用粉ミルクをちゃんと飲めている場合もフォローアップミルクは必要ありません。
フォローアップミルクについて、順番に見ていきましょう。
フォローアップミルクとは牛乳に似せて作られた「牛乳代用品」です。
生後９か月以降の赤ちゃんを対象にしているものが多いですが、離乳完了後の牛乳代用品として使われることが多く、育児用の粉ミルクとは別物になります。
育児用粉ミルクに比べ、タンパク質や鉄分、ビタミンDやDHAなどの栄養素を多く含んでいます。
しかし亜鉛や銅は入っていないため、フォローアップミルクを飲むだけで栄養バランスが取れるというものではありません。
フォローアップミルクは牛乳の約20倍の鉄分を含むため、主に鉄分の不足を補うことを目的として使用されます。
母乳や育児用粉ミルクが赤ちゃんにとっての「食事」とするのなら、フォローアップミルクは「サプリメント」となります。
一番のメリットは不足しがちな鉄分を補うことができる点です。
鉄分を多く含む食材は卵、赤身の肉やほうれん草などです。
鉄分は健康を維持するために必要な栄養素なので、積極的に摂取したいですよね。
フォローアップミルクを使えば、手軽に鉄分を摂取できるのです。
また、育児用粉ミルクに比べ値段が安いこともメリットの一つです。
フォローアップミルクは甘い味がついていて、赤ちゃんにとって飲みやすく作られています。
離乳食の補助で使うはずがフォローアップミルクを欲しがってしまい、離乳食が進まなくなってしまうこともあります。
またフォローアップミルクを多く与え過ぎてしまうと栄養バランスが偏ってしまうことになります。
フォローアップミルクだけでは食事としては不十分なので注意が必要です。
離乳食は食べているけど、やっぱり赤ちゃんの栄養バランスが気になるママパパもいるでしょう。
フォローアップミルクをそのまま与えるのではなく、離乳食を調理するときに混ぜて使うと便利です。
調理に使うことによりフォローアップミルクだけを欲しがることも無く、赤ちゃんの好きな味になるため、離乳食の進みも良くなることが期待できます。
・シチューやグラタン
・リゾット
・フレンチトーストやパンケーキ
・野菜のポタージュ
など、様々なメニューに使用することができます。
飲み物として与える以外にも調理に使うことで、効果的に不足しがちな栄養素を補うことができますよ。
ぜひ試してみてくださいね
フォローアップミルクは食事としてではなく、足りない栄養素を補うサプリメントの役割を持っています。
鉄分を多く含むフォローアップミルクは、卵や赤身の肉、ほうれん草などが苦手な赤ちゃんには効果的です。
しかし生後９か月以降の赤ちゃんで、離乳食がある程度進んでいて、母乳や育児用粉ミルクで授乳ができていれば、わざわざフォローアップミルクに移行する必要はありません。
離乳食＋母乳（育児用粉ミルク）で、十分に栄養が足りていると考えられるからです。
フォローアップミルクを飲むことに慣れてしまうと、かえって離乳食の進みが遅くなってしまうこともあります。
フォローアップミルクの効果的な使い方として、離乳食の調理に使う方法がおススメです。
赤ちゃんが好む味つけになっているので、離乳食をよく食べてくれるようになるかもしれませんね。
赤ちゃんの栄養バランスは気になりますが、なるべく食事からバランスよく摂取できるように工夫していきましょう。
